新築への道⑨ ~床材
今回は、「床材」の話です。
皆さん、「床材」ってどうしようとしてます?・どうしてますか?
ここで書こうと思うのは、和室の畳などではなく、フローリングの話です。
フロア材、何にする?
床材・フローリングって言っても、いっぱいありますよね。
合板系の一般的に使うフローリングもあれば、クッションフロアでフローリング風のものもありますし、無垢材のフローリングもあります。
我が家はでは、合板系のフローリング材と、無垢材のフローリング材を使ってます。
具体的には、1階の玄関~LDに「無垢材」。
キッチン含む水回り系&2階は「合板系フローリング材」を使いました。
できれば全部屋に「無垢材」とも思いましたが、水回りはシミのこと、2階の寝室や子供部屋はキズなどを考慮して合板系のフロア材。
リビングダイニングや玄関ホールなどもキズやヘコミ・シミなどの心配もありますが、やはり質感や足ざわりが良いこともあって無垢材を採用しました。
無垢の床材の特性
我が家で採用の床の無垢材は木材としてはやわらかい部類に入るパイン材で、厚さ25mmのもの。
無塗装品を注文して、インテリアの雰囲気に合わせてバトンで塗装をかけました。(一応、見た目の色目と汚れの防止目的です)
無垢材といってもいろいろあります。キズが付きにくい木材自体が硬いもの、表面に塗装処理してシミなどに強いもの。。。
キズやシミなどのほかにも、無垢の木材はソリが出たりなど、デメリットも多そうな材ですが、その反面のメリットも大きなものです。
感触、風合い、香りなどなど、木材の特性が味わえることです。
メリットとデメリットをどう考えるか?
このメリットとデメリットをどう考えるかで、無垢材にするのか合板系のフロア材にするのか決めればいいと思います。
なので、どんな種類の無垢材を使うのかでその特性も変わりますので、選ぶ際には、よく建築会社の担当と話をして決めるのがよいかと。
我が家の場合、やわらかいパイン材を選んだのは、その「感触」。
パイン材のほかにもサンプルを取ってもらって比べてみました。サクラ・オーク・カリン・カラマツ・クリ・メープルなどなど。。。
色目で言えば、パインより好みのものもありましたが、決定打は「足の感触=足ざわり」。
見た目は塗装の色で多少カバーできますが、感触だけはカバーできないものだったので、夫婦の意見そろっての採用の品になります。
結果、大満足の床材になりました。
デメリットのリカバーは意外と簡単
無垢材の良さは、キズが付いたりへこんだりすることですが。。。
キズは。。。いうほど目立ちませんし、紙やすりなどで削り取ることもできます。
へこみは。。。水とアイロンがあれば目立たないくらいに自分でも補修が可能です。
シミですが。。。料を塗ってあるせいもありますが、しっかりはじいてくれますので、何かをこぼしてもすぐに拭き取れば全く問題ありません。
意外と合板系フロア材の方が、キズとかへこみができた場合にリペアが難しいと感じたりします。
個人的な感想
私の友人でも無垢材をいれた家があります。でも表面を「現場でウレタン塗装」したそうです。
(ウレタン塗装に関しては建築会社からは止めた方がいいと言われたそうですが。。。)
出来上がってから遊びに行きましたが正直足ざわりは無垢の良さは全くないし、表面がウレタン塗装のおかげで木材の呼吸もできない状況になっていると思います。個人的には正直もったいないな。。。と思った次第です。本人は満足してるので何とも言いませんが。。。
こんな状況にするのであればもっと違う床材のセレクトの仕方もあったと思います。
絶対的に無垢の床材がいいとは断言はしません。ただ、その特性を充分に理解した人がそれを採用するのであればそれは価値のあるものになると思います。
床材は壁紙のように簡単に張替するようなものではないので、ご検討の際にはよく調べて採用してください!
新築への道⑧ ~施主支給品
今回は『施主支給品』についてのお話し。
施主支給品って?
家を建てる際に、すべてを建築会社にお願いしてしまえば一番簡単です。
しかし使いたいモノによっては注文主である施主がそのモノ用意して、それを住宅に組み込んでもらうこともできます。これがいわゆる『施主支給品』というやつです。
施主支給品には、施主さんの意向で大なり小なりあるそうです。
営業担当に聞くと、「知り合いに基礎屋さんがいるからということで、基礎工事を支給」「親戚に瓦屋さんがいるから屋根工事を支給」なんてこともあるそう。。。
ただ屋根とか基礎とかって、住宅の保証にかかわるところだから、簡単に支給ってことにはできないみたいですが。。。
でもこういうのはいたって少ない例で、やはり多いのは、室内の装飾品やガラスブロック・棚・タオルバーみたいな小物や、大きくてもIKEAで買った据え付け家具程度だそうです。
我が家の支給品
我が家の場合も、その施主支給品で取り付けをいくつかお願いしました。
それは、、、
- サンワカンパニーの洗面化粧台
- サンワカンパニーのタオルリングなどの小物数点
- ガラスブロック
- ステンドグラス
- 壁付けにした大きな鏡
- 郵便ポスト
- 表札
そんなに大したものではないですね。。。
支給するか、業者にお願いするか?
なぜ施主支給をするのか?
色々なケースがあると思うのですが、我が家の場合の大きな理由としては「金額」。
大抵のものは住宅建築会社に入る仕入れ価格は、いわゆる「メーカー希望価格」「定価」より安く入るそうなので、工賃や取り付け手間代を除けば、経費が乗ってもそれなりの価格の見積もりになります。
ただし、建築会社の仕入れ値が「メーカー希望価格」「定価」と同じモノであれば、会社の経費などが価格に上乗せになる場合、私たちが直接購入した方が安くなったりします。
自分たちが希望する品を伝えてその見積もりを取ってもらい、その見積り金額と支給品の場合の金額差を確認。こちらで購入した方が良いと思えるようなものを、我が家では支給品としました。
建築会社によってこのあたりの考え方は様々だと思います。
よく担当者と話し合って支給品を決める
今はネットでモノが買える時代なので、ネットで探せば安く手に入るものは多くありますが、安いからって理由だけで支給したいと思うと、希望の品の内容によっては嫌がられる場合もあるかもしれません。
施主からの支給品にする場合には、よくよく担当者と話をして対応するのがいいと思いますよ。
新築への道⑦ ~クロスや内装
内装(=床や室内建具)などの色、クロス(壁紙)の打ち合わせ。
住宅会社によっては、クロスのサンプル帳を渡されて「この中から選んでおいてくださいね」なんて言われることもあるとかないとか。。。
私の実家でも8年ほど前に実家の建て替えをしましたが、その時にクロスのサンプルだけ渡されて両親が決めてました。。。。
インテリアコーディネーターさん
私たちがお願いした住宅会社では「インテリアコーディネーター」さんがいらっしゃって、このコーディネーターさんとインテリアに関することの打ち合わせを行いました。
今にして思うと、コーディネーターもなく両親はよく決めたなと感心します。。。
インテリアの色目を決めるのは難しい
さて、このインテリア、色目の使い方で印象はだいぶ違います。なので家の雰囲気を決める結構重要なファクターです。
床や室内建具の色だけでも雰囲気は変わりますし、クロス(壁紙)だけでも印象はだいぶ違います。
夫婦ともにあまりごちゃごちゃした印象は好きでないので、インテリアコーディネーターさんへは私たちのイメージをしっかり伝え、打ち合わせスタート。
その打合せの中で、私がどうしても譲れないスペースが1箇所。妻にも了解はもらったのが、「トイレ」。
トイレ空間に関してはどうしても私なりのイメージがあり、その空間イメージをそのまま採用してもらいました。
「イメージ」とひとことで書きはしますが、種類が多い色目やクロスからその雰囲気に合わせられるように選択するのは正直難しい作業。ここでコーディネーターさんに話を振ると、的確にイメージにあった内容を提案してくれます。さすがプロです。
コーディネーターさんはインテリアやクロスだけでなく、照明器具・カーテン、またまた新規に購入する家具などの提案やアドバイスもいただきました!
ある程度のセンスのある人はインテリアコーディネーターさんなどいらっしゃらなくても自身で決められるかもしれませんが、全体的にまとめたイメージにするとなるとなかなか難しい作業。
私たち夫婦は結構注文多く話をしたと思いますが、しっかりご提案いただいて本当に感謝できる存在でした。
インテリアコーディネーターのMさん、ありがとうございました!
新築への道⑥ ~住宅設備
S社と契約した私たち。
マイホームへの道がまた一歩と近づきます。
契約後、具体的なものを確定していく打合せに入りました。
一応、契約前の段階で、こちらの希望は伝えてあったので、一通りのものは見積もりに入っている状況。
いわゆる住宅設備(キッチン、システムバス、洗面化粧台、トイレなど)に関しても、事前にショールームなどに出かけ、その内容を見積もりに反映させてもらっておりました。
その為、契約後の打ち合わせとしては、モノを再確認して、面材や色を決める程度で終わった我が家ですが。。。
その事前でのショールーム見学で内容を決めるまでの話です。
住宅設備をどこのメーカーにするのか?
住宅設備に関しては、住宅メーカーの場合、オリジナル品があったりするようですが、一般的には住宅設備メーカーのものから選ぶことになります。
住宅設備メーカーもいくつかあるので、どこにすればよいか分からない。
住宅の営業担当の話では、住宅設備のメーカーはどこでも構わないとのことですが、その中でもおすすめのメーカーをいくつか紹介してもらいました。その中から我が家では2社のショールームを観ることにしました。
その2社を選んだ理由は、カタログやHPをみた妻の「インスピレーション」。
メーカさん、結構こういうのって大事なのかもしれませんよ。。。
HPやカタログの見せ方って。。。
この住宅設備に関しては、基本的に「妻が良し」とするメーカーで決めようとは思ってました。私自身、そんなにキッチンに立つわけでもないし、掃除も妻任せ。。。
なので、妻が気に入ったものを選んでおけば、今後の生活でも文句も少なくなるかなっていう打算もあります。。。
ショールームを見学し、決定
設備メーカーさんのショールーム見学。
これはどのエリアのショールームを使っても、その情報は全国に展開してもらえるということだったので、名古屋のショールームで見学。
住宅会社の営業から各ショールームへ事前に予約してもらい、その時の図面も送ってもらっていただので、ショールームでは実際の図面を観ながら打ち合わせができました。
2社とも両方回って妻の意見聞いたら、もうすでに結果は決まってました。
・・・「パナソニック」さん。
どうも圧勝のようです。
個人的にはそちらも甲乙つけがたいのかなとも思ってましたが、妻の話を聞くと、
決め手はキッチンの「3連IH」と、お風呂の「美泡湯」、トイレの「掃除のしやすさ」だそうです。
特に「3連IH」・「美泡湯機能」は、パナソニックだけの大きな特徴。
妻曰く、この機能が他メーカーで選べれば、そちらでもよかったとのことですが。。。それは無理でしょ。。。
住宅設備は私は口を挟まないようにしようとしていたので、妻の希望を採用させていただきました。
ブログで書くと結構あっさりした内容ですが、ショールーム見学って真面目に疲れます。
我が家では日を分けて見学してますが、それでもそれぞれ2時間以上かかりましたので。
でも結構面白いところでもあるので、住宅を検討されている人は参考に回ってみても面白いかもですよ!
住まいづくりに関する補助金のこと
「住宅に関する補助金」とタイトルにしましたが、正しくは、
「住宅建築や住まいづくりに関する補助金」とした方がよいかもしれません。
家を建てようとした際に、実はいろいろな助成金制度や補助金制度があるということを知りました。
住宅建築への補助
国や地方自治体が主導で、「指定する部材や仕様で住宅を建てる」とその建築費用に対してお金を補助してくれるものがあります。
私が建てた住宅でも、指定された木材や長期優良住宅の認定をとれる仕様の住宅を建築する場合に補助金がでました。
この助成金制度は、会社によって対応しているしていないなどがあるらしいので、一概に全ての会社で該当するものではないみたいですが、こういった内容のものがあることは住宅を建てるうえで費用の軽減になります。
また、私の住む松本市の隣の「安曇野市」では年齢制限もあるそうですが「安曇野市内に家を建てること」だけで市からの助成金が受けれたりします。
こういったことは、建築会社に聞くといろいろ教えてくれます。
設備などへの補助
自治体によっては自治体が指定する設備などを導入することで、購入金額の一部を補助してくれるというもの。
自治体のHPなどをみると詳細がでていたりするので、興味のある人は自分の住む県・市区町村などのホームページのぞいてみてください。
ほとんどが新築だろうが無かろうが補助してくれるものだったりしますが、特に新築時に入れたほうが設置コストが安く上がるというようなものもありますので、その辺は検討が必要かと思います。
外構などへの補助
これは市区町村単位で行っているケースが多いみたいです。
私の住む松本市の場合、生垣として木を植えるとその費用の一部を市が補助してくれます。
知らないと損
こういった内容は、家を建てようと思ったときに、不動産屋さんや建築会社の担当者に聞けばだいたい把握していると思います。(少なくとも、私の場合は聞けば答えてくれました)
また、自分が知らなくてもこのような情報を提供してもらえたりします。
もちろん、他人任せではなく自分で調べてということも絶対的に必要です。
いずれにせよ、知っていることで補助金を使えたりすることは絶対的にお得になります。
住宅や住まいに関することって、意外とお金がかかることが多かったりしますので、お金をかけず(抑えて)やりたいとことをやることも一つの手段だと思いますよ!
住宅のモデルハウスは参考になるのか?
私のブログで「新築への道」として記事を書いてます。
今回は、家を検討する際に皆が通る?住宅のモデルハウスについて記事を書きたいと思います。
私も、総合住宅展示場などをいくつか回りました。
名古屋に住んでいたので、名古屋市やその周辺の展示場。それから、長野県松本市周辺の展示場をいくつか回りましたので、その感想になります。
「総合展示場」と、「展示場」
いわゆる「総合展示場」と呼ばれる場所は、住宅メーカーや住宅会社が多く集まった展示場。一つの場所でいろんな会社のモデルハウスを見学できる場所です。
それから単独の「展示場」。こちらは住宅会社独自でモデルハウスを建てた場所。
なので、その住宅会社だけのモデルハウスしか見れません。
いわゆる「モデルハウス」
よく「モデルハウスは参考にならない」という意見を聞きます。
私もそれには半分は同意見です。
参考にならないという意見は何故なら、「モデルハウスが立派」すぎること。
高額所得者ならモデルハウスと同じ仕様で、同じような家具を使い、同じ大きさの建物を建てるかもしれませんが、私のような庶民には手の届かないような豪華な仕様で、建物の面積も大きすぎ。
多くのモデルハウスは夫婦と子供だけを想定した建物でも60坪~70坪とか大きな建物。家具や内装にも凝っていて、モデルハウスを案内してくれた人に「同じもの建てたらおいくら?」と聞くと、6000万円かかってますよとか、8000万しますよとか。。。
なので、私はあくまでそのメーカーや会社の特徴をつかむために見る分にはいいのかと思います。
モデルハウスではなく、「見学会」の家をみる
住宅会社のモデルハウスは「その会社の特徴をつかむため」に見るのはいいと書きました。
会社によって、得意とする雰囲気で住宅を仕上げてくるのがモデルハウスだからです。なので、住宅自体は参考にならなくても「住宅の雰囲気は参考になる場所」と思います。
モデルハウスだけでなく、各会社では「完成した建物」・「引き渡しをして実際に人が住んでいる住宅」を見せてくれることがあります。
『見学会』です。この家はモデルハウスと違い実際に人が住む家なので、より自分たちの生活に近い間取りや使い勝手を見ることができます。
住宅の仕様も、その会社で一般的によく使う部材や設備を入れているケースが多いのも「見学会」で使われる家の特徴でもあると思います。
『見学会』はそのタイミングで見れる見れないがありますが、モデルハウスよりは「より実感の湧く家」なので、住宅を検討される方は是非見学するのをお勧めします。
新築への道⑤ ~借入
前回まで、土地探しや業者選びについて書いてきました。
今回は借入。
この借入先をどうするこうするという話は、実は前回の記事で書いたA社とS社との打ち合わせの際に同時に進めていました。
私たちのように、住んでいる場所と建てる場所が大きく異なる地域で住宅を検討する人って、あまり多くないと思います。
もちろん別荘などの場合はよくある話かもしれませんが、住宅となるとあまり聞かない話です。
住宅ローンの申し込みができないこともある!?
実は私が無知だったので、こんな話をすると恥ずかしいのですが、住宅ローンってどこの銀行でも対応ができると思ってました。
だから、都市銀行でも、長野県で家を建てようとした場合に対応してもらえるのかと思ってましたが、実はできる銀行とできない銀行があるみたいです。
端的にいうと、松本に営業拠点が無いと松本に家を建てようとしての住宅ローンの相談も難しいということです。
なので、最初に、自分で口座を持っていた都市銀行へ相談にいったら断られちゃいました。。。
地元の金融機関で申し込み
具体的に業者選択する際、A社・S社の担当から勧められたのは、やはり地元の金融機関。JAや信金など金融機関は多くありますが、私は地元の八十二銀行で申し込みを行いました。
長野県には長野銀行という大手の銀行もありますが、私はここの銀行の口座を持ったことないので、八十二銀行を選んだのは、正直何となく。。。
たぶんほかの金融機関の口座を持ってたら、ほかの金融機関で申し込んでいたかも。
A社の担当も、S社の担当も、審査の申し込みを代行してくれると言ってくれましたが、自分でもしっかり話を聞きたかったので、近くのローンセンターへ。
いろいろ話を伺い、事前審査を申し込みました。
審査結果は。。。特に問題も無くこちらの希望の金額は借入OKという事。
まずは一安心です。
審査を出すにあたって、自己資金額をいくらにするかが定まっていなかったので、審査で記載したのは少し大目の額にしておきました。
我が家の場合、実際に借り入れた金額はこの事前審査の額よりは少なく借入しました。
最終的に借入額が事前審査の額を超えてくるような場合、再審査になるということも聞きました。
借入の審査をする場合は、多めの金額で出しておいてもよいのかもしれませんね。
次回は、業者と契約してから打ち合わせをしたことについて!